結婚指輪は左手にしなければならないのか?

結婚指輪はどこの指にはめる?

結婚指輪は、必ず左手にはめなければならないという決まりはありません。当然ですが、右手に結婚指輪をはめてはいけないと、禁止もされていません。もっというと、人差し指以外に結婚指輪を使っても何の問題もないのです。
しかし世間一般的には「結婚指輪は左手薬指」がセオリー。もし結婚指輪が右手や薬指以外につければ、傍目から見ると既婚者かどうかの見分けは難しいかもしれません。結婚後にパートナー以外の異性からのアプローチが激しい場合は、左手薬指に結婚指輪をはめるのが無難でしょう。

古代ギリシャの話

結婚指輪が誕生したのは、古代ギリシャ時代と言われています。当時の結婚は愛し合う者同士が一緒になるよりも、妻が夫に服従するためにおこなわれるものでした。夫との「契約」を意味するために使われたのが、結婚指輪。そして左手には愛をつかさどる導管が通っているため、左手に指輪をはめたというのが通説です。
しかし左手薬指のルーツとなっているのは、あくまでも「古代ギリシャ」の話。現代の結婚で多く取り入れられているキリスト教とは、全くの別物です。

キリスト教の影響

キリスト教の影響を受けたのは、ローマ時代になってから。かつては栄華を誇っていたローマ帝国でしたが、少しずつ弱体することに…。国を立て直すために目を付けたのが、キリスト教でした。キリスト教でも結婚指輪は左手がセオリーですが、プロテスタントが強い場所に限っては「右手」に結婚指輪をはめます。
プロテスタントにとって、右は神様に通じる大切なもの。右は血液循環の始まりの場所。聖なる指に聖なる指輪を使うことで、永遠を誓ったというわけです。

最終的には個人の自由で

ただ結婚指輪をどこの指にどう使おうが、個人の自由です。日本は他の国と比べると、宗教に関しては超がつくほどの緩さ。お寺にクリスマスツリーが飾られても、誰も違和感を持つことがない稀有な国です。
ものすごく厳粛な家であれば話は変わります。でも余程のことがない限りは、どこの指輪に結婚指輪を使っても個人の自由です。